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PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる時の半世紀の終りに〜 universe66 失われる中で生まれたもの

 モトゥブ、13:48。
「……っ!」
 はっ、とランディが目を見開いた。
「おかえりー」
 それに気づいたプルミエールが、地面に胡座をかいて座りながら緊張感無く言う。
「う……」
 ランディに抱きかかえられたまま、アナスタシアが呻く。何度か瞳をしばたいて、それから辺りを見回した。
 その中にランディが入る。それにランディも気づいて、2人は自然と見つめ合う。
 そのまま、当然のように顔を近づけると、キスをした。
「! ちょっ、あんたたち何をいきなり@#!なことしてんのよ!」
 だが、それに2人は答えない。一度唇を離したかと思うと、もう一度お互いの存在を確かめるように、また唇を重ねる。
「あーもう……そんなの見せつけられるとさぁ……ムラムラしちゃうじゃん!?」
 頬を赤らめてもじもじしながら、プルミエールは呟く。それから両足を拘束されたまま、ばっと2人めがけて飛びついた。
「だから私も混ぜ……!」
「うるさい」
 ランディは振り向きもせず、裏拳でそれを叩き落とす。
「痛い!」
「さぁ――行くぞ」
「ですわね。コロニーに急ぎましょう」

 2人が向き合って頷いた瞬間。
 ずんと空気が震え、爆音が響いた。

 見上げると、空に浮かぶガーディアンズ・コロニーの表面で、大規模な爆発が見えた。
「な……っ!」
「始まってしまいましたか……!」
 宇宙に浮かんでいるコロニーで起こっている爆発の衝撃が、このモトゥブにまで届いている。それは、イルミナスの総攻撃がどれほど凄まじいものなのかを表していた――。
「いやん、せっかくのお祭りなのに! 私も参加したいよう!」
「お祭りなんかじゃ」「お祭りなんかじゃ」
「ねぇっ!」「ありませんっ!」
 ランディとアナスタシアが同時に言って、同時に拳で殴りつける。ランディの拳は下顎に、アナスタシアの拳は眉間に、見事に叩き込まれた。
「痛い! 私、こんなのばっかり……もう帰るー!」
「帰らせるわけにゃあいかねぇよ。せっかくだし、スイートルームを用意してやるから」
 言いながらランディは、取り出した鎖を手錠と足錠につけて、ぐいと引っ張った。
「あれ? これ何てプレイ? っていうか、なんでこんなもん常備してるのさ?」
「すぐにコロニーに戻り、彼女を独房にぶちこんでから、救援に向かいましょう」
 アナスタシアが言うのに、プルミエールを無視してランディが頷く。それからアナスタシアはプルミエールに向き直って、
「この後ガーディアンズ・コロニーに向かうつもりだったのなら、どこかにシップを隠しているのでしょう? さあ、そこまで案内して頂きましょうか」
 と、威圧間のある微笑みを浮かべながら、言った。
「ふわぁい……」
 プルミエールの諦めたような返事に、2人は満足そうに頷く。
「さあ、急ごうぜ!」
「ちょ、ちょっと、あいたたたた! もっと優しくしてよ!」
 2人はプルミエールを引っ張りながら、走り出した。

 ガーディアンズ・コロニー、13:52。
「メァル、無理はしないでください! あなたは病み上がりなんですから!」
 ファビアが目の前のSEEDモンスターに氷塊を叩きつけながら、傍らに立つメァルに言う。
「何、たいしたことない。わらわの完全復活を見て驚くがよいぞ!」
 メァルも杖を振りかざして、雷の矢を放つ。
 2人は今、ガーディアンズ・コロニー5階の本部入り口の前で、多数の仲間たちと協力して迫り来るSEEDモンスターを食い止めていた。うじゃうじゃと現れるモンスターたちは、4階から5階の本部へと繋がるスロープを埋め尽くしてしまっていた。
「絶対に、本部に入らせるわけにはいきません!」
 ずん、と地面が何度も揺れて、2人は焦りの視線を窓から覗く宇宙空間へと向けた。宇宙は同盟軍の宇宙戦闘機で埋め尽くされ、赤や白の光を帯びたレーザーやミサイルの大群が、芸術的なラインを描きながらこちらへと放たれている。
 そう、ウイルスに感染した同盟軍兵士たちは、イルミナスの攻撃に協力していたのだった。

 ……ファビアがメァルを迎えに行って、2人がメディカルセンターを出たのはほんの15分ほど前だった。
 メディカルセンターはガーディアンズ・コロニー本部と直結しており、2人はそのまま受付のミーナにテロが起こっているという状況を聞いて、どこへ向かうべきか相談していたその時。

 全てが激しく揺れた。

 それからすぐに、本部に非常警報が鳴り響いた。エマージェンシーを伝える緊急連絡は、各惑星でのテロ活動は揚動で、ここガーディアンズ・コロニーがイルミナスの最終攻撃目標であることを伝えていた。
 ファビアを含めほとんどのガーディアンは、イルミナスが暗躍しているという、その事実を知らなかった。イルミナスの任務もまた極秘任務であったため、ごく少数のガーディアン以外はその事実など知る由もなかったのである。
 本部も、テロ活動がイルミナスの仕業であるという確証を得るまでに時間がかかった。何故ならその構成員も不明で、どれほどの勢力を持っているか、把握しきれていなかったのだ。
 そのせいか本部は完全に混乱しており、指揮系統も正常に作動していなかったのだった。上層部は朝から対応に追われており、その指揮が末端のガーディアンたちにまで降りてきていないのが現状であった。
「くっ……通信網も正常に作動していないようです」
 ファビアが焦った表情で端末の画面を叩いてから、ナノトランサーに放り込んだ。
「くう……ランディ隊とアルファ隊はまだ戻らぬのか? このままでは、まずいぞ……!」
 メァルが眉をひそめながら言う。今、ここを守っているガーディアンズはおおよそ50名ほどで、たまたま本部の中にいただけの者ばかりだった。増援を呼ぼうにも通信は使えず、SEEDモンスターはどこからともなく大量に湧いてくる。
「! あれは……!」
 一人のガーディアンが、眼前を指差して叫んだ。
 その光景に、ガーディアンたちは更なる絶望を重ねるだけだった。
 がしゃん、がしゃん、と音を立てながら向かってくるのは、工業用マシナリー、同盟軍兵士、それにガーディアンズのキャストとパートナーマシナリー。それらのロボットたちもSEEDウイルスの影響を受け、ガーディアンたちに鋭い刃をつきつけているのだった。
「お、おい! トム! 何をやってんだ!」
 叫びながら、ヒューマンの男性ガーディアンが飛び出した。どうやら向かってくるSEEDモンスターの群れの中に顔馴染みを見つけたらしかった。
「バカヤロウ! お前もガーディアンズだろうが!」
「いけません!」
 ファビアが制するのも聞かず、彼は飛び出してゆく。トム、と呼ばれたキャスト男性はその声に反応して、ゆっくりと視線を向けた。
「おいトム、銃を下げろ! 一緒に本部を守るんだ!」
「……」
 だが、トムは答えなかった。
 その代わりに、手に持っていたライフルを構えた。
「!」

 すぐに、ドゥン、と一回だけ銃声が響いた。

「畜生……! バカ……ヤロ……ウ……」
 飛び出した彼は絞り出すように言ってから、がくりと膝を折ってそのまま倒れた。赤黒い血だまりがさあっと広がってゆく――。
「――!」
 ファビアは目を見開いて、悲痛な表情でそれを見つめている。メァルは目を伏せてから、視線をそらした。他のガーディアンたちも、その光景に言葉を失ってしまっていた。
「――いけません」
 ゆっくりと、噛みしめるような低い声。ファビアが、ぎりぎりと歯を鳴らしてから、声を発した。
「これ以上、もうこれ以上! 誰も死んではいけない! 死んではいけないんです!」
 ファビアは、泣いていた。
 ぼろぼろと涙がこぼれるのにも構わず、長杖をぶん、と振り上げて詠唱を始める。
「"この領域は御霊代(みたましろ)――神奈備(かんなび)は此処に"……レグランツ!」
 ファビアの杖の先から、ぼっ、と大きな光の霧が吹き出し始めた。まるでそこから突風が発生しているかのような勢いで、光のエネルギーが吹き出されてゆく。
「!」
 それにSEEDモンスターたちが吹き飛ばされ、マシナリーたちも火花を散らしながら崩れてゆく。運の悪いものは衝撃でスロープから外へ放り出され、階下へと落下していった。
 その光景に、メァルは驚きを隠せなかった。
(……敬虔な教団の家系に生まれたエレナ殿でも、やっとでレグランツを制御しておるというのに……このような威力は見た事がないぞ……!)
「はぁ、はぁ……っ、キリがありませんね」
 レグランツの精神集中を解くと、ファビアは息を切らせて言う。今ので100体ほどのモンスターを沈黙させられたとは思うが、それでもまだ数えきれないほどの敵があふれかえっていた。
「主役は遅れて登場するもんさ」
 声が聞こえたと思った途端、モンスターたちの最後尾で、どん、と激しい音と爆発が響き渡る。
 そう、そこにはシロッソが立っていた。もちろん、エレナとラファエルとアンドリューも一緒だ。
 シロッソは岩でどかどかと叩きつぶし、エレナはレグランツで吹き飛ばす。撃ちもらしたものをラファエルとアンドリューが潰してまわっていた。
「なんとまあ、良いタイミングで登場してくれるのですか」
 ファビアが涙を流したままで呟いた。
 コロニーの4階は各惑星へと向けたスペースポートへとつながっており、その出口と本部へ向かうスロープは近いことが幸いした。
「やぁやぁ、遠からん者は音に聞け、近くば寄って目にも見よっ!」
 今度もまた、激しい勢いでモンスターがどん、と吹き飛ばされる。そこに立っていたのはオルハだった。爪のリミッターを解除して振り回しながら、モンスターの群れに突っ込んできたのだ。もちろん、アルファとイチコ、それにテイルもいる。
「皆さん、お待たせしました」
「ようしっ、頑張れ私っ!」
 アルファも両手に銃を構え、イチコも長剣をぶんと振り回しながら。テイルもボウガンを左手に付けてからライフルを構えた。
「皆さん……!」
 ファビアが漏らす感激の声に答えるかのように、彼らはモンスターたちを打ち倒してゆく。
「よし、今じゃ! 皆の者、こやつらを撃退するぞ!」
 メァルの叫びが時の声だった。わあぁぁっと大きな声が上がり、ガーディアンたちはモンスターの群れへと飛び込んでゆく。ちょうど挟み討ちとなり、モンスターたちが沈黙するまで、僅か10分ほどしかかからなかった。
「ファビア、本部の様子は?」
 全員が駆け寄って、アルファが声をかける。それにファビアは頷いた。
「はい、各地のテロに手を取られこちらが手薄になっている様子ですね」
「やっぱり……」
 アルファが言うのに、全員が視線を向けた。
「……先生が急いでいた理由って、こういうこと?」
 オルハが不思議そうな声で言うと、アルファは目を細めて頷いた。
「――そう。みんなにも改めて説明しておくけど、今朝イルミナスのテロ活動が開始されたの。でも、確証が掴めるまでその事実は言えなかったのよ」
「なるほど、朝のミーティングでラジャがいなかったのも、その対応に追われていたからなのですね?」
 アルファは深く頷いてから、
「その通り。ガーディアンズは、もちろんそれにどう対抗すべきか検討していたわ。けれども、それがまとまる前にコロニーへの攻撃が開始されて――ここまで行動が早いとは、正直思っていなかったの」
 と続けてから、ため息を漏らした。
「じゃあ、ボクたちはどうすればいい?」
「もちろん、コナンドラムがダークファルスを復活させるのを止めなきゃ。バーバラたちはこの混乱に乗じて、コロニーに乗り込んできているはず――」
 アルファの声に全員が頷く。
「Deo pomum、それにアンドリューとメァルはダークファルスの発見を急いで。その他は本部で待機して、その間にファビアが指揮を執ってバリケードを作って。私はラジャに状況を確認してくるから」
「分かりました、それでは向かいましょう……と、その前に」
 エレナが言って、シノを促して前へと来させる。
「過去のデータからコナンドラムに再生された、シノさんです。本人も自分が誰かよく分かっていない様子で、ガーディアンズでの解析に協力してくれるそうです」
「うむ。――済まないが、よろしく頼む」
 シノは神妙に頭を下げて、皆の視線に答える。
「さっきの戦いを見る限り場慣れもしてるみたいね――OK、まずはワクチンプログラムのインストールをしてから、後で詳しい話をしましょう。中で待ってて」
 アルファが言うのに頷いて、シノは本部へと入って行った。
「それでは――エレナ殿、ゆくぞ」
「はい、メァルお姉様。ご一緒させて頂けるだけで光栄ですわ!」
 5人はスロープを駆け降りてゆく。そのまま階下へと消えていくのを、アルファたちは見送った。
「にしても、アナスタシアたちはまだ戻らないのかしら……」
 アルファが不安そうに首を傾げるのに、ファビアたちも心配そうな顔で頷いた。

ガーディアンズ・コロニー、14:01。
「ひでぇ状態だな……」
「ええ、皆さん無事だといいのですが……」
 コロニー4階のスペースポートに降り立って、ランディとアナスタシアはその光景に愕然とした。目の前に広がるモンスターの死体と壊れたマシナリー。何人かのガーディアンたちも、力尽きて倒れていた。
「先生の言ってた通りだ……マシナリーやキャストも感染するのか」
 壊れたマシナリーの残骸に視線を落として、ランディが呟いた。
 このような状況だったので、プルミエールが感染して暴れだすと面倒だと考えた2人は、彼女から奪ったシップの中に縛りつけてきていたのだった。
「カズじぃたちは大丈夫なのでしょうか――」
 アナスタシアは不安そうに独りごちる。テロの脅威は三惑星全域に及んでいたからだ。
「……早く片づけて、向こうを助けに行こうぜ」
「はい。そうできるといいのですが」
 言いながらアナスタシアは、ダガーを構える。ランディがそれに気づいて視線を向けると、向こうから3体のマシナリーが近寄って来るのが見えた。手には得物を構え、明らかにこちらを敵と認識しているのが見てとれた。
「ち……パートナーマシナリーじゃねぇか」
「ですわね……工業用マシナリーとは比べ物になりませんわ」
 パートナーマシナリーは、ウェイトレスのような赤い衣服に身を包んだ少女型が1体と、飛龍型のものが1体。
 最後の1体に視線を向けて、ランディとアナスタシアは絶句した。
「――!?」
 最後の1体は、青い髪を後ろで束ね、前で合わせる上着を着ていた。背中では縛った帯を模したフォトンが輝いており、ゆったりとしたパンツを履いている。PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe66 失われる中で生まれたもの
 それは、小さな体に似合わない大斧を振りかぶって、飛びかかってきた。アナスタシアは飛び退いてかわすが、ランディは斧を取り出しあえて正面から受け止めた。激しい金属音が響き渡り、フォトンの火花が辺りを照らす。
「おいおいマジかよ、勘弁してくれ。なんでお前も感染してんだよ――」
 ランディは眉根を寄せて、情けない声を裏返らせながら、続けた。
「――なぁ、パティ!」
 悲痛なその叫びに、アナスタシアは目を細めて、目線を落とした。

 ガーディアンズ・コロニー、14:03。
「皆さん、気を抜かないでくださいね」
 ファビアの声に、ガーディアンたちが頷く。本部の前にバリケードを制作中で、その指揮を執っていたのだった。
「しかし、キリがありませんね……」
 あれからも現れるSEEDモンスターを撃退し続けていたが、さらにどんどん新手が現れる。増える速度は緩やかで本部もだいぶ安全になってきてはいたが、それでもまだ安心できなかった。
「ファビアー、バリケードはこんぐらいでいいかな?」
 壁の上からひょいと顔を出して、オルハが言った。バリケードはすでに高さ3メートルほどとなっており、充分な高さとなっている。
「はい、それぐらいで問題ないと思います。これで普通のSEEDモンスターはそう簡単には入ってこれないはず」
 ファビアが言った直後に、3階の方でどうん、と大きな爆発が響いて、ゆらめく炎が見え始めた。
「! 火災――まずいな」
「酸素、酸素がなくなっちゃう……!」
 テイルが渋い顔で呟くのに、イチコは心配そうな顔で言う。確かにこの宇宙に漂う密閉空間で火災が起これば、酸素が大量に消費されてしまう。
「ちょっと見てきます、私のバータで火災を抑えられるかもしれません――!」
 オルハたちの答えを待たずに、ファビアは走り出す。4階へと続くスロープを駆け降りて、そのまま3階へ続くスロープを下ってゆく。
 ファビアは3階へ降りて、愕然となった。
 3階はガーディアンズの一般生活向けの店舗が並んでいた……はずだった。
 破壊された柱、飛び散ったガラス、所々に炎が踊っている。地面には倒れたガーディアンたちと、SEEDモンスターたちの死骸、破壊されたマシナリー……。
「……!」
 その光景にファビアは唖然とした。地獄絵図、などというありきたりな単語では生ぬるいかもしれない。そう思えるほどの光景だった。
「なんということを――!」
 ファビアが怒りのこもった口調で呟いて、杖を握ったその手をわなわなと震わせる。それから杖をぐんと振りかぶると、ギ・バータを発動させる。彼を中心に周囲に吹雪が巻き起こり、辺りの炎を一気に吹き消した。
「?」
 ファビアはふと何かに気づいたように、近くのガーディアンの遺体に近づいて、屈みこんだ。
(これはどう見てもフォトン武器の斬り傷、それに、SEEDモンスターにもそれと同じ傷のものが……)
 顔をあげて、辺りをぐるりと見回す。
「――つまり、どちらにも所属しない者が戦闘したということ……!」
 床に残る銃創、壁に残る欠けたくぼみ。それらから何か状況判断ができないかとファビアが考えていた。
 目立つのは、大きな傷跡。所々にその傷跡が目立っていた。
(――かなりの重量武器ですね。このぶ厚い床や壁にこれほどの窪みを作るのはよほどの武器でないと……)
 ファビアがそこまで情報を統合した瞬間だった。

 どかん、と激しい音がして、G'S:MODEのドアが吹き込んだ。同時に激しい炎と熱風が飛び出し、まるでバックドラフトでも起こしたように見える。
 だが、中から聞こえてきた声に、ファビアは自然災害ではなく人災であることにすぐ気づく。
「……我は戦う、故に我在り」
「――あなたの仕業ですか……!」
 そこに立つ、ひとつの影。両手に1本ずつの大きな剣を構え、こちらに向かって堂々と、ゆっくりと、歩いてくる。後ろで燃えさかる炎が、彼の存在をより大きく、恐ろしく見せる。
「……イオリ……!」
「おお……いい所に来たな、子連れ。丁度、手ごたえがなくてうんざりしていた所だ」
 にやりと笑いながら言うイオリの体はいたる所に返り血を浴びており、青い袴を赤く染めていた。
「さあ、楽しい宴はこれからだ。――楽しもうではないか」
「何度戦っても同じこと……私の信念はあなたには打ち砕けません」
「否! 拙僧の剣は全てを断つ。貴様の信念とやらを、貴様の力を、そして貴様の存在をッ! 全てを断ち切り、拙僧はさらなる高みへと昇るッ!」
 イオリは天を仰いで剣を振り上げ、それからぶん、と振り下ろして構えた。ファビアも長杖を構える。
「それは叶わない願いです」
 ファビアは別に動揺するような気配も見せず、ゆっくりと息を吐く。それから、あたかも職場で同僚に挨拶でも交わすかのような穏やかさで続ける。
「私は、生きなければいけません。必ず平和を取り戻し――ネイの墓を、ニューデイズに作ってあげたいんです」
 それから2人は向かい合ったまま、沈黙の時間だけが過ぎていった。

 ガーディアンズ・コロニー、14:05。
「……」
 パティは何も言わなかった。いつものようにランディをからかうようなことも、マスターをマスターだと思っていないようなことも。

 その代わりに、大斧を振り上げてランディに襲いかかった。

「ランディ、こちらはわたくしが引き受けます」
 アナスタシアが言ってダガーを抜き、残り2体のパートナーマシナリーへ向かって走り出した。
「ありがとな」
 ランディは視線をパティに向けたままで攻撃を受け流しつつ、真面目な声で言った。
「……ったく、それなりには気に入ってたんだぜ、俺は」
 パティが上段から斬りつけるのを受け流してやると、斧が地面に激しくぶつかって火花を散らす。
「最初は、筋肉質な男型のマシナリーが欲しかったんだ。でもな、ミーナにそんなの無いって言われてさ。だからせめてと思って、俺と同じ大斧使いのお前を選んだんだぜ」
 今度はパティの斧が右から左へ振り抜かれる。ランディは軽く下がってそれをひらりと交わす。
「確かにまあ、俺はいいマスターではなかったかもしれねぇけどよ。これでも少しは、感謝してんだぜ。料理だって上手とは言えねぇが、まぁまぁだったしよ……!」
 パティの斧が、袈裟斬りに振り下された。
 だが、ランディはそれをあえてよけようとはしなかった。

 どっ、という肉と骨を殴打する鈍い音。

 ヴン、とシールドラインが唸って、その刃を跳ね返そうとする。だが、全てのダメージを軽減することはできない。屈強なランディであるからこそ耐えられる、出力の大きなシールドラインを装備していたにも関わらず。
 赤い鮮血がばっ、と散って、その光景にアナスタシアは思わず視線を奪われた。
「……馬鹿野郎、お前はやんちゃすぎるんだよ。言葉より先に手が出るところなんか、俺そっくりだ」
 ランディの左肩から胸へとまっすぐ傷が伸び、肉がえぐれていた。
 だが、同時にランディの左手はパティの顔面を鷲掴みにしていた。軽く視線の高さほどまで持ち上げており、小さなパティは、ぶらり、と足を垂らしてされるがままになっていた。
「……なあ、アナスタシア。新しいSEEDウイルスに感染した場合の対処法――あるんだよな?」
「……」
 アナスタシアは答えなかった。
 ワクチンは完成してはいるが、完全にウイルスに侵された者を救う手段は存在していない。先ほどもコロニーへと向かうスペースシップの中で、"モトゥブのテロで被害にあった一般住民が大量に殺処分された"という情報を受信し、それを話したばかりだった。
「……だよなぁ」
 答えないアナスタシアに、ランディは悟ったような言葉を返す。
「……」
 パティは持ち上げられたまま無言で、闇雲に斧を振り回していた。腰が入っていないのでさほど痛くはないが、それでも肌に切り傷をつけることぐらいはできる。ランディの腕や胸には、僅かな傷がいくつもついていた。
「……というわけらしい。ごめんな、パティ」
 ヴン、とフォトンの鈍い光がランディの体を覆ったかと思うと、すぐにビーストフォームをとる。それからゆっくりと右手を振り上げ、そこでランディは手を止めた。
「……またいつか、一緒に遊ぼうぜ。今度はお前の言うことをちゃんと聞く。裸でうろうろしたりしないし、葉巻も換気扇の下で吸う。だから――」
 ランディの拳が、目に見えない速度で振り抜かれた。がっ、という一瞬の衝撃にパティの体が身震いしたように震え、青い髪がふわりと揺れた。
「――だから――」
 ランディは、それ以上言葉を繋げなかった。
 顔をくしゃくしゃにして、泣きそうな顔で。

 それ以上、何も言えなくて。

「――ランディ……」
 アナスタシアはその光景を見ながら、ただ静かに名前を呟く。
「……馬鹿野郎――」

 ランディの右手は、パティの小さな体を貫いていた。

 背中から突き出した拳には、15センチ四方ほどの機械が握られている。そう、動力源であるフォトンリアクター。指にぐっ、と力が入ると、リアクターは爆発して粉々になった。それと同時にパティの体から力が抜けて、四肢はだらりと垂れる。
 それを確認してから、ランディはビーストフォームを解いて、パティから腕を引き抜く。それから地面に寝かせて、その小さな手を胸の前で組ませた。
「……ランディ……」
 心配そうな声で、アナスタシアが声をかける。2体のパートナーマシナリーはすでに片づけられており、沈黙していた。
 だが、ランディは背中を向けてパティの前で屈みこんだまま、その声には答えなかった。
「――ほんとに馬鹿だよ、お前は……いっつも考えなしに行動しやがって……」
「――ばか……とは、ぶっちゃけ……失礼じゃないですか……マスター?」
「!?」
 その声にはっとなって、2人は目を見開く。
「パティ……!?」
「……ウイルスに侵食された際……咄嗟に一部の記憶領域のパーテイションを隔離したんですよ……予備電源が切れるまで少しなら……ぶっちゃけ、あと30秒ぐらい……ですが……」
 弱々しくも微笑むパティに、ランディはくしゃくしゃの顔で、目を細めながら。何かを話そうと口を開いて、それからまた閉じて、
「……心配させんな、ばーっか」
 とだけ、言ってやった。
「マシナリー迫害反対……人権侵害です、マスター……」
 いつも通りのやりとりにランディも気が緩んで、右目から一筋の涙が、こぼれ落ちた。
 ランディの震える背中に気づいて、アナスタシアがそっと近づく。それからランディの震える肩に、アナスタシアはそっと左手を乗せた。
「……まあ……これで私は安心して逝けます……ね」
「? どういう……」
「……マスターには、新しいパートナーが……アナスタシア様なら……安心してお任せできます……」
「!」
 その言葉にアナスタシアの顔がぱっと赤くなる。ランディも頬を赤らめて、思わずアナスタシアの方を振り向いてしまっていた。
 その光景にパティは少しだけ微笑んで、まくしたてるように言葉を続けた。
「いいですか、アナスタシア様――マスターは……ワガママなのでしっかり躾てください。……葉巻は換気扇の……前で……吸うようにさせて……ください」
 少しずつ、パティの声が小さくなってゆく。滑舌が弱くなってゆく。それでも彼女は話すのをやめようとはしない。
 その光景に、ランディとアナスタシアは目を細めて何度も頷いた。
「……風呂……上がりに……裸で……うろうろ……しない……ように……させて……ください……ぶっちゃ……け――」
 ……そこまで話したところで、パティの口は動きを止めた。
「――予備電源が切れたようですわ……」
 アナスタシアが静かに言った。ランディはそっとパティの顔に手を伸ばすと、そのまぶたに指をかけ、目を閉じさせてやる。
「――馬鹿野郎」
 ランディは、静かにそれだけ呟いた。アナスタシアはそれを抱きしめるように、背中からそっと彼の太い首に腕をまわした。

 ガーディアンズ・コロニー、14:10。
「ん? あれ」
 バリケードの最上段に座って足をぶらぶらさせていたオルハが、不意にスロープの方を指差して言う。それにイチコとテイル、それにちょうど戻ってきたアルファも視線を向けた。
「ランディ! アナスタシア!」
「悪い、遅くなって」
「申し訳ございません、思ったより手間取ってしまいまして」
 息を切らせながら2人はスロープを駆け上がって、4人の前で止まる。それからアナスタシアはアルファに向き直って、早口で言い始めた。
「とりあえず、状況を教えて頂けますか?」
「ええ。Deo pomumとアンドリュー、それにメァルが先行してダークファルスの捜索をしているわ。ファビアはさっきまでここにいたんだけど、3階の火災の様子を見に降りてる」
「了解。通信網は完全ではないけれど復活しているようですわね、連絡を取りながら連携をとりましょう。それで、ガーディアンズの方針などは?」
「ええ、ラジャから確認済よ。ええと――良くない話と、最悪な話、どちらから話した方がいいかしら?」
 アルファがおどけて言うのに、アナスタシアは苦笑する。それを聞いていたオルハも、"あちゃー"というような表情を見せた。
「……では、良くない話から」
「OK。今回の件について、星間政府と太陽系警察は三惑星を優先する、という結論を出したわ。各地のテロの対処にかなり追われていて余裕がないみたい。"ガーディアンズ・コロニーは自治区なんだから自分たちで守れ"っていう意味もあるのかもしれないけれどね。……つまり、ラジャと相談した結果を一言でまとめると『全員ベストを尽くしてコロニーを守ってくれ』って所かしら」
 それに全員が押し黙った。皆の呼吸音と振動だけが耳に入ってくる。
「次、最悪な話。結論から言うと――このままでは、あと30分ほどでガーディアンズ・コロニーは、完全に動力を失ってしまうわね」
「!」
「技師の調査結果によると、このまま同じような攻撃を受け続ければ、その程度しか持たないらしいわ。そうなればご存じの通り、パルムの引力に引かれて――」
 そこまで言うとアルファは握った手を突き出して、ぱっと開きながら「ドカン」と、おどけて言った。
「――まずいですわね。これだけの質量のあるものが、地表に落ちたりしたら……」
 ……一体どれほどの地表が消し飛ぶのだろうか。
 もし陸に落ちれば直径が分からないほどのクレーターができ、舞い上がった砂塵が地表を覆いつくしてしまうだろう。もし海に落ちれば海水が大気圏内まで跳ね上がり、太陽光を防いで地表の気温を下げてしまうだろう――!
「そうよ。少しでも敵の兵力を減らせれば、その分コロニーの寿命が伸びる、そう思って間違いないわ。だけど……ダークファルスがここで復活すれば、コロニー落下だけでは済まないのは目に見えてる。だから、コロニー防衛はメイン部隊に任せて、私たちは当初の目的通り、ダークファルス討伐を優先します」
 アルファが真剣な目のまま、そこで言葉を区切って全員の顔を見回す。それに皆が頷いて、アルファは言葉を続けた。
「アナスタシアは、イチコとテイルとオルハを連れて一刻も早くエレナ隊と合流して。その途中にファビアの様子も見て、可能ならば同行を。私とランディは"赤の剣"の到着を待って――ああ、今ルディが剣を持って、こちらに向かってくれているから――その後、そちらと合流するわ。OK?」
 迷っている暇などない。一気にまくしたてる言葉に、全員が頷いた。
「了解しましたわ。――ではまた後ほど」
 アナスタシアが言って、踵を返そうとしたその時。
「あ、アナスタシア」
「?」
 アナスタシアが不思議そうに振り返ると、ランディが一歩あゆみ出ていた。見上げるアナスタシアの頭に、ランディは自然に手を乗せる。
「気をつけろよ」
「もちろんですわ。ランディこそ、無茶し過ぎないように」
(……む?)
 オルハは見つめあう2人のやりとりを、まるで睨むように眉根を寄せながら、怪訝そうな表情のまま静かに見つめていた。
「俺は大丈夫だ。とにかく無理はしないでくれよ」
「ええ。もちろんです。必ずまた後で会いましょう」
(……むむむ!?)
 オルハの鋭い勘は、結論を導き出しかけていた。
 違和感を感じるのは、ランディとアナスタシアのプライベートエリアが、近いこと。お互い触れられる距離に接近することも、実際に触れることにも、何の抵抗も持っていないようだった。
 そして、いつもと違う言葉の距離感。いつものランディなら、「死ぬなよ」だとか「やってやれ」とか、ぶっきらぼうな言い回ししかしないはずだ。相手を気遣うように「無理はしないでくれよ」なんて言葉、今まで聞いたことがない。
 オルハの女としての勘が、全てを見抜いていた。

 となると、結論はひとつ。PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe66 失われる中で生まれたもの

「ちょっ……まさか!」
「?」
 いきなり素っ頓狂な声をあげるオルハに、全員が驚いて振り向く。
「オルハ? どうした?」
「い、い、いや、なんでもないよ……アハハ……」
 複雑な表情で乾いた笑い声で、オルハは頭を掻く。顔には変な汗が浮かび、だらだらと垂れてきていた。
「? ……まあいいか。じゃあ、またな」
「はい。……行きましょう」
 アナスタシアが駆け出すのに、イチコとテイルが後に続く。
「ん、ああっ、ボクも本部寄ってく! 装備品が心もとないんだった!」
「あら、そうですか? それではまた後ほど」
 アナスタシアの背中をオルハは見送りながら、呆然と立ち尽くしていた。

 ――一体、ボクと何が違うんだ?

 身長だって同じぐらいだし、年齢だってそんなに違わない。ボクだって特に美人ってわけじゃないけど、別に悪い方じゃない。そばかすなんてチャームポイントじゃんか。
 そっ、それに、胸なら絶対にボクの方が大きいよ!?

 ――なのに。

 ……なのに、何故?

「……ねえ、オルハ? 行きますよ?」
 アルファの声に、オルハは答えない。
 オルハは今、足元が崩れるような感覚の中でまどろんでいた。視界はゆらゆらとゆらめき、それは酸素が足りていない状態のそれに近い。
「おい、オルハ? どうした?」
 ランディの声にも答えない。ランディはオルハの両肩を掴んで、激しく揺らす。そこでやっとオルハは目を見開いて、ランディを見つめ返す。それから、ぼっ、と顔を赤らめた。
「……え? あ? らっ、ランディ!?」
「? おい、どうしたんだ? 体調でも悪いのか?」
「いっ、いやぁ、そんなこと、ないんだけどなあ、アハハハ」
 オルハは慌てて背を向けながら、顔を掌でぺちぺち叩いて答える。それにランディは、首をかしげるしかなかった。
「とりあえず、急ぎましょう?」
「ああ、そうだな」
 そして3人が本部に入ろうと走り出そうとした、その時だった。
「ふふふ……こちらにおられましたか」
 バリケードの上に立つ、細身のシルエット。響き渡る無機質な声。
「……ああ、獣臭いと思ったらあなたがいたんですか」
「てめえ……」

 C4が、立っていた。

「残念ながら、今日はあなたの相手をしている暇はありません。オルハ様に会いに来たのです」
「……うふっ……うふふふふふ」
「?」
 不意に、オルハが不気味な笑いをあげ出す。
「うふふふ……ナイスタイミング、ボクは今ひっじょーに機嫌が悪いんだっ!」
 オルハが、飛びかかった。
 空中で両手に爪を着け、そのまま右手を振り上げる。それを一気に振り下ろして、切りつけた。C4も咄嗟にセイバーを取り出し、その爪を軽くいなす。
 だがオルハの連続攻撃は止まらない。目に見えないほどの速度で攻撃を繰り返し、C4はバリケードの隅にまで追いやられてしまう。
「うりゃあああぁぁぁ!」
 オルハの体重を乗せた蹴り上げ。C4の胸をどんと押し、勢いづいた2人はそのまま、スロープの向こうへと消えた。
「!」
 慌てて全員が手すりにしがみつき、下を見下ろす。2人は4階の通路に着地し、向き合っていた。
「相変わらず鋭い攻撃です。腕を上げましたね?」
「そりゃどーも。……ランディ、ここはボクがやるっ! 早く本部へ!」
 オルハは上を見上げて、心配そうに見下ろす2人に向かって叫んだ。
「オルハ、みんなで一緒に――」
「ダメ! こいつは絶対ボクがやるっ!」
 アルファの声を遮って、オルハはC4と向き合ったままで叫ぶ。アルファの肩にランディが手を置いて、無言で頷いた。
「ああ……分かった!」
「……無理しちゃだめですよ!」
 言って2人は、不安そうな顔のままで走り出す。後ろ髪を引かれるのか、何度もオルハの方をちらちらと見ていた。
「カノジョには"無理をすんなよ"で、ボクには"分かった"か……うふ……うふふふ……」
「?」
「ええ、そうですよ、ボクはどうせただの戦友ですよ! いいじゃんいいじゃん、それでいーじゃん! 上等だよ!」
 言いながら左の爪を振りかぶり、飛びかかりながら一気に突き出す。C4はそれを外側に軽くいなすと、左手のナックルでオルハの顔面を打った。
「ぐあっ!」
「あれほど直線的な攻撃は読まれやすいと何度も言っていたでしょう?」
「くっ……」
 オルハは歯を食いしばりながら、ゆっくりと息を吸った。
 ……かつて戦い方を教えてくれた相手と対峙する事が、こんなに嫌なものだとは……。
「だけどっ! やるしかないっ! 頑張れボクっ!」
 言いながら、オルハは勢い良く地面を蹴った。

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