還らざる半世紀の終りに > universe57 守護する者よ
<< universe56

PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる時の半世紀の終りに〜 universe57 守護する者よ

「……なんだって?」
 怒りと疑問の入り混じった顔で、ランディが言った。眉間に深い皺を寄せて、その目は鋭く光り、正面に座るメァルを睨みつけている。
 ガーディアンズコロニーのミーティングルームには、レリクス探索に向かったランディ、アンドリュー、エレナ、シロッソ、ラファエルの5人と、ラジャとメァルがいた。ルディはユーシスに報告するため、すでにパルムに戻っている。
 夕方になってランディたちがコロニーに戻り本部に向かう途中で、メディカルセンターから出てきたメァルとばったり会った。それから本部に戻り、何があったのかを一通り聞いた直後であった。
 メァルは左腕を包帯で吊っており、顔などいたる所に治療の跡が見える。その姿がとても痛々しかった。
「すまねぇ、姫。もう一度言ってくれねぇか? なんだかおかしな言葉が聞こえたのは、俺の気のせいだよな?」
 苛立ちを抑えず、ランディは続けた。メァルは視線を一度下に落としてから、ゆっくりと口を開く。
「……ヴァルキリーが、死んだ」
「は、ハハ、ハハハ……冗談にしちゃキツイぜ、姫」
 ランディの裏返った笑い声に、メァルは答えなかった。ランディはそのまま動揺を隠そうと言葉を続けるが、わずかに震える体と声が、彼をより不安定に見せた。
「あいつが? 俺以上に飯を食らうような奴だぜ、あいつは? あいつが死ぬわけが――」
「……わらわも信じたくはない。じゃが、わらわたちの目の前でヴァルキリーは岩に埋もれていった。それに……」
 メァルはラジャの方を見て、頷いた。ラジャも頷いて、リモコンのボタンを押す。壁に映像が映し出された。
「ウィンドが撮影しておいてくれた、ミッションリポートじゃ」
 映像はウィンドの視点から撮影されていた。ぐらぐらと画面が揺れ、崩落が近いのが分かる。画面は岩に押しつぶされたヴァルキリーを見つめながら、時々岩を斬りつけるウィンド自身の手と剣が見えた。
『ウィンド……逃げて……私もう……無理……』
『ヴァルキリー! だめだ! 諦めるなああぁぁぁっ!』
 画面の揺れがどんどん激しくなる。だが、岩は壊れる気配を見せない。
『じゃ……あ……ね……』
『あああぁぁぁぁ! 離せ、離してくれえええぇぇぇ! ヴァルキリー! ヴァルキリいいぃぃぃぃぃぃっ!』
 降り積もる岩に、ヴァルキリーが埋まってゆく……。
 その光景のあまりの衝撃に、映像が終わってからも一同はしんと押し黙っていた。
「まさか……」
 アンドリューが呟いて、それから動揺した声で続ける。
「あ、あのヴァルキリーが? 入隊5年未満のルーキーの中でも、かなり高位のフォースだって聞いてるよ?」
「同じフォースとして、お噂はお伺いしておりました。凄まじい破壊力を持つテクニックの達人がいると……」
 信じられない、という口調で続けるのに、エレナも呟いた。
「ラファエル、今日はエイプリルフールだったか?」
「――我の体内カレンダーには、特に何も無い平日だと記載されていますが……」
 シロッソが聞いてラファエルが首を左右に振りながら答える。いつも通り冷静に見える2人だったが、明らかに声が震え、その手振りも大げさで不自然に見えた。
「きっとこれは悪い冗談だ。……ほら、そうだ。その証拠に、ウィンドがいねぇじゃねぇか?」
 ランディは、根拠の無い理屈を頼みの綱とでもいうように掲げながら、苛立って席を立つ。だが、それにメァルは反応せず、ただ静かに口を開いた。
「……ウィンドはメディカルセンターに強制入院させられた。詳しくは検査結果を待たねばならないが、激しい精神的ショックによる急性ストレス障害・転換性障害を含めた心因反応と診断されておる……」
「ちっ……!」
 ランディは大袈裟に舌打ちして、腹いせに椅子を蹴りつけた。椅子が壁にぶつかって跳ね返ると激しい音を立てるが、誰もそれに反応しない。
「――おまけにアナスタシアも捕獲されてしまった。わらわたちは完全に、コナンドラムにいいようにされてしまったのじゃ……」
「……まさか、あいつは冷静過ぎる指揮官で通ってるんだぜ、奴らの策略なんぞにそうはまるわけが――」
 言いかけてランディはハッと気づいて、自分の口を手で覆う。
 ……確か、初めてアナスタシアとバーバラが出会った時も、2回目にパラカバナ・レリクスで遭遇した時も……バーバラの術中にはまって一方的にやられたんじゃなかったか?
「……何故だ? あのアナスタシアが、何故こうも簡単にしてやられる? まるで心を読まれてるみてぇに……」
 ランディが思いつくままに、ぶつぶつと独りごちる。それにアンドリューが顔を上げて、納得したように口を開いた。
「確かに。アナスタシアは石橋を叩いて壊した上に、新しい橋をかけるような性格だよ。そう簡単に捕まるとは思えない……」
「わらわたちが炊きつけて事前準備が足りなかった……というのもある。じゃが……そもそも、コナンドラム兵が発見され、そこへアナスタシアが向かう……それ自体が仕組まれていたような気がしてならん」
「なんだと?」
 メァルの推論に、思わずランディが声を荒げた。他のメンバーも不思議そうな顔でメァルに視線を集める。
「コナンドラム発見の情報が入った時、わらわとアナスタシアは別件でミーティングをしておった。ランディたち他のメンバーは全員遠方で任務についており、そのようなタイミングで情報が入ればわらわたちが狩り出されるのは当然じゃろう?」
 一同は素直に頷く。至極当然な話だったからだ。
「たまたま非番だったヴァルキリーとウィンドを呼び、わずか4人で任務に就いた挙句の全滅じゃ。確かにわらわたちの実力が足りなかったというのもあるのかもしれないのじゃが、それにしてはおかしいとは思わぬか?」
 それに皆は神妙な顔をしていたが、ランディがテーブルにのしかかるように両手を乗せ、素直な疑問を話し始めた。
「だが……手段は?」
 そこでランディは、はっとひとつの事を思い出す。以前もヴィオ・トンガに向かった時に浮かんだ考えが、頭をもたげてきた。
 ――そう、スパイの存在。
(いや、ダメだ、仲間を疑うんじゃない……)
 だが、ランディは浮かんだ考えをそのまま沈めてしまう。今、この任務に就いている者たちは皆、数ヶ月共に過ごしてきた仲間なのだ。疑うわけにはいかない。
「コナンドラムの名前が出ればアナスタシアが飛んでいくぐらいは想定できても、他のガーディアンが出払っているタイミングなんか分かるわけねぇだろ?」
「その通りじゃ。何故見透かしたようなタイミングで発見されたのか……そしてそもそも、何故そんなにアナスタシアに固執し、捕獲したのか……謎だらけじゃ」
 メァルの声に、皆は押し黙ってしまう。
 しばらく長い沈黙が続いてから、不意にラジャの携帯端末が鳴った。PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe57 守護する者よ
「うム、わしじゃ。……ふむ……うむ。分かった」
 ラジャは端末を切ってから、全員に向き直る。
「……医療班の連中が、ヴァルキリーの遺体を確保できたそうじゃ」
 その言葉に、全員がゆっくりと顔をもたげ始める。まるで、声をあげて髪をかきむしりたいのをぎりぎりの所でセーブしているような、ぴりっとした緊張感が走っていた。
「解剖の後に、ガーディアンズの共同墓地に入る。もちろんその前に、会っておくじゃろう?」
 ラジャは、いつものように明るく言っているつもりなのかもしれない。だが、その言葉は歯切れが悪く、もごもごと篭った声になっていることにラジャ本人は気づいていない。その事実がまた、この場の空気を締め付ける。
「……」
「……長く生きているのも嫌じゃのう。――なんど遭遇しても、この状況には慣れんわい」
 言いながら渋々と立ち上がるラジャに続いて、誰からともなく、全員が席を立ち始めた……。


「みんな、気をつけて!」
 オルハがトモエの右の爪を弾きながら叫んだ。その後すぐ、右手でトモエを切りつける。トモエは僅かによろめいて、一歩後ろに退がった。
「腕だけビーストになってる……なんで? どうして?」
 オルハは構え直しながら、独りごちる。見覚えのある姿に、困惑した。

 ……そう、あれはまるでジャッキーのようだ。

 だが、フォトンを吸収する能力は持ってはいないし、冷静さも失っている。いわば、劣化量産版という印象だ。
「殺せ……ガーディアンズを……殺せ……」
 トモエはぶつぶつ呟きながら、ざっ、と一歩踏み出した。
(くっ……)
 オルハの額に汗がにじむ。……確かにトモエは戦意喪失していたはず。

『……イオリ様を……イオリ様を止めて』

 確かにトモエはそう言っていたはずだ。なのに。
「……なのに何故、またボクたちに襲いかかるんだ……っ!」
「うがあぁぁぁ!」
 トモエが叫びながら飛びかかり、右手で横に切りつける。オルハはかろうじてクローで受け止めると、その腕を脇に挟む。右手をぐるっとひねりながら、絡め取った。
「おばさん、空気読めよ! 勝負はもう終わったんだよ!?」
 オルハは顔をぐいと近づけて怒鳴りつける。だがトモエは荒い呼吸のまま、歯をぎりぎりと鳴らしていた。
(……?)
 ……おかしい。
 明らかに意識が無いし、攻撃速度だって先ほどの半分も出ていない。力任せに両手を振り回しているような状態で、そんなものが当たるはずはなかった。
「凍える爆発よ、目標を包み込め……ラ・バータ!」
 ファビアがやっと我に返った。杖を振りかざして、テクニックを飛ばす。
「ぐばあっ!」
 トモエは回避行動を取ろうともしない。肩から胸にかけての氷の爆発をもろに食らい、ふっ飛ばされてしまう。
「……一体、何がどうなって……?」
 顎まで伝った汗を右手の甲で拭いながら、オルハは茫然と立っていた。
「ぐぅ……うがああああ!」
 トモエは唸りながら起き上がって、しぶとく飛びかかってくる。オルハはその爪を右手で軽くいなし、後ろに回り込む。
「落ち着けってば!」
 軽い跳躍の後、背中に強烈なドロップキック。トモエはその衝撃にふっ飛び、顔面から木に突っ込んでしまう。そのままぐったりと地面に倒れて、動かなくなった。
「ったく、ガツガツしてるおばさんってカッコ悪いよ!」
「なんか違う話が混じっていませんか……?」
 オルハが怒鳴るのに、ファビアが思わず冷静にツッコミを入れる。
「オルハ、大丈夫?」
「おるはー!」
 声をかけながら、アルファとネイが駆け寄ってくる。
「うん、大丈夫。……おばさん、さっきまで明らかに戦意喪失してたのに、なんでだろ?」
 アルファが腕を組んでうーんと唸って首を傾げる。少し考えて、
「……強制的に操られてるとか?」
 と自信なさそうに言う。確かに、そう考えるのが妥当な所だと思えた。
「でも、どうやって……?」
「今思い出したんだけど……昔さ、クズ鉄街で"ライカン・フィーバー"って薬物が広まった事があるんだ。飲むとウイルスのせいで半人半狼になるクスリ。理性を壊しちゃうから、自分で飲むには何の役にも立たなかったんだけどね」
 オルハが静かに言うのに、一同が視線を向ける。そのまま、次の言葉を待った。
「でも、無味無臭でおまけに無色。敵に飲ませるには最適だった。抗体ができるまでは便利な毒薬として高値で取引されてたって聞いたよ。ボクはクスリとか嫌いだから詳しく知らないけど、今のトモエの状態はまさしくそんな感じだと思う」
「……コナンドラムはその薬のようにビースト化させる新薬を開発し、ジャッキーのような存在を量産するつもりだった……ということでしょうか」
 ファビアが呟くように言うのに、アルファが頷く。
「おそらくは、ね。……だとすれば、トモエは何故その薬を? その目的は?」
 アルファが腕を組んで独りごちる。それもそうだ、戦意喪失していた人間にわざわざそんな薬物を使ってまで再戦させて、どんなメリットがあるというのだろう。理性を失ってしまうため戦闘能力が落ち、戦いに勝てる可能性は低いことぐらい、分かっていただろうに。
「トモエにクスリを飲ませると、誰かが得をするんだろうけど……戦いの勝ち負けはどうでもいいってこと?」
「それは分かんないけど……あっ!」
 オルハが言いながら何気なく振り向いて、驚いた声をあげる。
 トモエの姿が、消えていた。
「しまった!」
 オルハが慌ててクローを抜くのに、皆は状況を理解し得物を構え直す。
「逃げた……?」
「――いえ、恐らく隙を窺っているんだわ。最初から5対1で勝ち目は薄いんだから、逃げるならもっと早い段階で逃げるはず……」
 オルハが呟くのに、アルファが神妙な顔で答えた。
 全員が外を向いて円形に立つ。これなら、5人のうち誰かが見つけられるはずだ。ネイの右にファビア、左にテイル。テイルの横にオルハがいて、ファビアとオルハの間にアルファが並ぶ。
「あっ」
 ネイの声が聞こえると同時に、ガサッと葉がこすれる音が響く。枝の上から、トモエの姿が飛びかかった。
「!」
 オルハが跳ねるように振り返る。
(……なんで気づかなかったんだ!)
 ひやり、と背筋を冷たいものが撫でてゆく感触を覚えながら、オルハは焦りを感じていた。トモエは本能のみでベストの選択肢を選ぶことぐらい、考えれば分かったはずなのに。
 ひとつ、"目標"に対して、地形的優位のある場所から飛びかかった。両手の長い爪を振りかざして。
 ふたつ、"目標"はネイ。この中で一番小さくて狩りやすく、明らかに技量が一番低いのを本能は見抜いていた。
 みっつ、それらを理解した上で、ネイを囲むようにすべきだった。
「ネイ!」
 オルハが叫びながら地面を蹴った。ネイは突然のことに完全に凍りついてしまっている。誰かがトモエを止めなくてはならない。
 テイルは咄嗟にライフルを構えるが、そもそも狙撃を主目的とした武器だ。この近距離では狙いはつけられない。
 アルファは背を向けていたので反応が遅れ、まだ振り向いている途中。ファビアは杖を振りかざして氷の板を作ってはいるが、あの勢いで飛びかかってくるトモエを止めるのは難しいだろう。
「っ!」
 反応できそうなのはオルハしかいない。脊髄反射のみで右の爪を振り上げ、ネイの頭越しにトモエの左手を弾く。
「甘くみるなッ!」
 次は左! これであいつの右手を弾……。
「!」
 持ち上げたはずの左手に、激痛が走る。左手は持ち上がらず、ぐん、と何かにひっかかったように動かない。
 そう、先ほどトモエに折られた際に、包帯で固定されてしまっていたからだ。
「――!」
 顔からさあっと血の気が引いてゆくのが分かる――。
「ネイィィィィ!」
 ファビアの叫びと共に、その杖の先に張った氷の板が、砕け散った。


「入るぞ」
 外から声が聞こえて、ドアが開く。カズンが立っており、ミーティングルームに入ってきた。
「あ、カズじぃ」
 それに気づいてアンドリューが答える。ランディとラファエルはそれに気づいて一瞬視線を向けたが、そのまままたうつむく。メァルは座ってうつむいたままだし、エレナとシロッソは窓から外をぼんやりと見ており、振り返りもしなかった。
「よぉ、アンドリュー。アナスタシアのパーツを持ってきてやったぞ」
 言ってカズンは大きな箱を取り出し、テーブルの上にどん、と置いた。
 アナスタシアのボディは落下時に破損しているので、カズンに連絡が行き急遽予備のパーツを届けてもらったのだった。
「すぐに使えるようにカスタマイズは済んでる。アンドリュー、お前がいればその場で整備できるだろうよ……ん? どうした、なんだか暗い雰囲気じゃな」
 ランディたちは、先ほどまでヴァルキリーの死体を見に行っていたばかりなのだ。明るい雰囲気になど、できるはずもなかった。
 誰も答えをくれないのを見て、カズンは少し困った顔をしてから、手近な椅子を引っ張り出してとりあえず腰を下ろす。
「……で、今はどんな状態なんじゃ? ボディパーツ全部が必要な事態なんて、そうあるもんじゃなかろう」
「アナスタシアは……コナ……いや、敵の組織に囚われた」
「なんじゃとっ!?」
 ランディが椅子に座って前傾姿勢のまま悲痛な声で言うのに、カズンは椅子から飛び上がって裏返る声で叫んだ。
「まさか、そんな……あの子が囚われるじゃと!? どんな恐ろしい奴を相手にしておるんじゃ、ガーディアンズは!」
「まぁカズじぃ、落ち着いて――」
 アンドリューがカズンの肩に両手を置いてなだめる。カズンは我に返ったように大きく瞬きをしてから視線を落とすと、もう一度椅子に座り直した。
「今、救出作戦を計画中だ。明日に救出に向かう」
「……ああ、まさかこんな事が起こっていようとは……!」
 ランディの声が聞こえているのかいないのか、カズンは頭を抱えてテーブルにうなだれた。
「あれはワシの大切な子なんじゃ……!」
 カズンがあまりに動揺しているのに、アンドリューが困惑する。カズンがいかに"子供たち"を愛しているかはよく分かっていたが、それでもここまで取り乱すのは珍しかったからだ。
「落ち着いて、カズじぃ。アナスタシアは必ず助け出すから……」
「じゃが、心配なんじゃ――」
 アンドリューがなだめるのに、カズンは小さく答える。
「……カズじぃは、昔から特にアナスタシアを気にかけているもんね」
「そうじゃ。――あの子はワシが設計したわけではないから、なおさらの」PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe57 守護する者よ
「!」
 アンドリューの手が止まる。ランディたちも思わず振り向いた。
「そうだったの!?」
「――黙っていてすまんかった」
 アンドリューが驚いた声をあげるのに、カズンは静かに謝った。キャストにとってはエンジニアが誰だろうが大した問題じゃないのかもしれないが、ヒューマンたちの考え方で言うと両親が違うということ。カズンがなかなか事実を話せなかったのもおかしな話ではなかった。
「そうじゃ……。あれは16年前、いつも通り"クズ鉄街"に部品の発掘に向かった時じゃった。ワシは不思議なものを見つけたのじゃ」
 カズンはうつむきながら、静かに言葉を綴ってゆく。この場にいる全員が、静かにその旋律に耳を傾けていた。
「……キャストの頭じゃ。省電力モードに入っており、脳には損傷が無かった。それを拾ってきて、ワシが整備したのがアナスタシアなんじゃ」
 カズンはテーブルに両手をどん、と乗せた。顔の前で手を握り、まるで祈るようにうつむく。
「元々残っていたデータのプロテクトが堅く、ワシにはメインメモリのフォーマットができんかった。しょうがなく上から基礎プログラムを入れたんじゃが……それが原因か、小さな頃は手のかかる子じゃった。アンドリュー、覚えておるじゃろ。昔のアナスタシアを」
「……」
 アンドリューは思い出す。アナスタシアが幼い頃、家族と大喧嘩をした時のことを。
「それでも何度も何度も誠意を持って接し、アナスタシアは立派に育ってくれた……。だからなおさら、ワシはアナスタシアが気掛かりでならんのじゃ……」
 最後の方は消え入りそうな声だった。いや、悲痛な叫びと言った方が正しいだろう。
「……安心しな」
 ランディが立ち上がった。右手の親指を立て、自分を指さす。
「彼女は必ず――この俺が助け出す!」
 言うその瞳は、まるで炎でも灯されたかのように熱く、まっすぐだった。カズンはそれに振り向いて、圧倒されたのかぽかんと口を開けたまま見つめていた。
「私たち"Deo pomum"もいますからね」
「そうそう。俺もいるから」
 エレナとアンドリューが不服そうにツッコミを入れる。
「おお……」
 カズンは、ふっ、とこわばった表情を和らげて声を漏らす。
「あの子は……アナスタシアは、いい仲間に巡り会えたのだな」
「……彼女は俺たちにとっても大切な指揮官サマだ。必ず助け出すぜ」
 ランディが力強く言うのに他の全員が頷いてから、カズンもそれに倣うようにゆっくりと頷いた。


「……んっ……」
 アナスタシアは目を覚ますと、まるでいま夢から覚めたように呟いた。
 体を動かそうとして、違和感に気づく。首から下が、無い。何やら30センチほどの支柱のようなものに、首から上が固定されていた。支柱の内部には最低限の生命維持に必要な栄養を送るチューブが取り付けられており、そのお陰でなんとか稼働できるようだった。ご丁寧に首は自由に動かせるようになっているが、それよりもボディが欲しいというのが本音だ。
 辺りを見回すと、薄暗い部屋には意味の分からない機械や、大きなガラスの筒の中に入れられたモンスターなどがひしめく。棚には小さなガラス容器に、様々な生体部品が浮かんでおり、テーブルの上には記号やレポートの書かれた書類が散乱していた。
(あのガラス容器――)
 そう、アナスタシアはそれに見覚えがあった。モトゥブのローグスを追っていた時に辿り着いた、牢屋のある不思議な部屋の通路に置いてあったものと同じだった。
「……?」
 一体何がどうなっているのか、アナスタシアはモトゥブでの追撃戦を思い出す。
 プルミエールと共に谷から落下した時、体に抱きつかれてしまっていたせいで受け身などは取れず、そのまま地面に叩きつけられた。激しい衝撃で気を失ったのだろう。
(ここは……どこでしょう?)
 アナスタシアがそんなことを考えていると、向こうから足音が聞こえた。近づいてきたかと思うとドアの前に止まり、施錠が外れる音がして自動ドアが開く。
「――目を覚ましていたか。久しぶりだな」
 ドアが開いて入ってきたのは……バーバラ。バーバラ=キンケードだった。
「バーバラ……!」
「おっと、そんなに睨まないでくれるかね。怖い怖い」
 バーバラはおどけて言うと、入り口近くにあった椅子を引っ張り出して乱暴に腰かける。
「おねえさまあっ♪」
 遅れて室内に入ってきたのはプルミエールだ。無駄にスキップを踏みながら入ってきて、そのままアナスタシアの前まで近づく。
「わぁ、頭だけのおねえさまもいいなあ♪ 部屋に欲しいな〜毎晩@#!に使えるのに!」
 顔を両手で挟みこまれて、無理やり上を向かされる。見下ろすプルミエールと目が合って、アナスタシアはきっと睨み返してやる。
「相変わらず負けん気が強いね。一体誰に似たんだか」
 バーバラは嘲笑しながら言って、大げさに両手を広げてみせた。
「まあとりあえず、"Bienvenu à Conundrum!(ようこそコナンドラムへ)"と言っておこう。ここはあんたらが躍起になって探し回っている我々の本拠地だ。モトゥブの中でも自然環境の厳しい場所だ、そうそう探し出せはしないよ」
 おどけて言うバーバラに、アナスタシアは視線を向けて睨みつける。プルミエールに両の頬をつままれ左右にみょーんと広げられていたが、あえて無視することにした。
「……わたくしを捕らえて、どうするつもりなのです?」
 その声にバーバラは目を見開いて、プルミエールへと向き直る。プルミエールも同じようにして、バーバラを振り返った。
「あっはっは! 聞いたかい、今の?」
「もちろんです! うぷっ、ぷははははあっ」
「はっはっは、うひひひひぃ……もうちょっと気の効いた言葉があるだろうよ、うははははぁっ」
「うぷぷぷっ、おねえさまカッワイイ〜! あははは♪」
 アナスタシアはあからさまにムッとした表情で眉をひそめた。一体何がおかしいのか、さっぱり分からない。
(――まともじゃない。彼女たちは、まともじゃないのです……)
「くっくっく……あー笑った。まぁとりあえず、あんたと話がしたかったのさ」
 笑いを一所懸命こらえながら、バーバラが口を開いた。プルミエールは我慢できないらしく、テーブルに上体を乗せてつっ伏し、ばんばんと叩きながら笑い続けている。
「あんたを捕獲したのは他でもない。あんたの持っている情報を全て見せて欲しいのさ」
 言ってバーバラが携帯端末を取り出してキーを叩く。それからすぐに足音が聞こえたかと思うと、近づいてきてドアが開いた。
「むぅ……ニューデイズから帰ってきたばかりだというのに、人使いが荒いですな」
 姿を表したのは、ラ=シーク・マッケラン。手には何やら機械を持っており、いくつものコードを束ねて持っていた。
「しょうがないだろ、うちも人手不足なんだ」
「それは分かっておりますけれどね――さて、いろいろと見せて頂くとしましょう」
 言いながらラ=シークは近づくと、アナスタシアの頭を器用に開き、コードをその中に手際良く繋いでゆく。最後にそのコードをテーブルに置いた長方形の機械に繋いでから、背後にあるディスプレイから伸びるコードもその機械に指した。
「ちょっと……一体何を……!」
「何、あんたの記憶を見せてもらうのさ」
 にやにやと笑いながら、バーバラは腕を組んだ。
「記憶……!」
 アナスタシアはそれにさあっと血の気が引いてゆくのを感じる。ガーディアンズの機密情報など、見られてはいけない情報が数多く入っているのは分かりきったことだ。
「そうだ。あんたの記憶がどう変化したのか、気になる。ついでにガーディアンズの情報も欲しいしな」
「それでは始めるといたしましょう……It's a show time!」
 ラ=シークがまるでテレビのチャンネルでも変えるかのごとく、リモコンのボタンを押してゆく。すぐに背面にあるディスプレイの電源がついて、ノイズの波が映し出された。
「まあ、適当に再生いたしましょう。巻き戻すのも大変ですからな」
 言ってラ=シークがリモコンのスイッチを押した。ぱっ、と画面が変わって映像が映し出される。
『今ここに宣言する! 我らオラキオはガーディアンズと協力体制を取り、ダークファルスを滅ぼすため、共に戦うッ!』
 不意にスピーカーから流れてきた、ユーシスの大きな声。そう、数ヶ月前にパルムで行われた、ガーディアンズとオラキオの会議の席での映像である。
(まずい……! ガーディアンズとオラキオが共闘していることがばれてしまう……!)
 アナスタシアは目をきつく閉じて、バーバラたちが次に言う言葉が聞こえなければいいのにと思う。だが、次にバーバラが発した言葉は、予想外もいいところだった。
「ああ……これはあの時か。見ていたな」
「……見ていた!?」
 真っ青な顔で向き直り声をあげるアナスタシアに、バーバラは不思議そうな視線を向ける。
「ああ、そうか、そろそろ種明かしをしてやってもいいだろう。――あんたの五感情報は、全部こっちにも届いてる。だからあんたが何をしているか、私たちは全部知っているんだ」
「ちょっ、い、いったい」
 アナスタシアは慌てて口を開くが、予想外の事実に動揺して舌がもつれる。
 ――そう、目的もそうだが、"手段"が分からない。一体いつの間にそんなものを取り付けられたというのだ? そんなもの、定期メンテナンスでカズンが見つけてしまうはずなのに。
 何にせよ――初めて合った時、それに2度目。そして、この前の追跡劇は全て筒抜けだったと知って、アナスタシアはゆっくりと息を吐きながらうつむいた。
「まあ、それは後で話すとしてだ。とにかくこっちは記憶の扱いに関してはプロでね……いわばあんたがテレビ局で、私たちが家庭のテレビだと思ってくれればいい」
「うぷはっ! 『アニっていいとも!』って!?」
 笑いが少しおさまっていたプルミエールだったが、意味不明なことを叫んでまた笑い出す。
「――!」
 驚愕の事実にアナスタシアは口をぽかんと開いたまま、何も答えることができなくなってしまっていた。一体いつからかは知らないが、行動を全て覗かれていたなんて。
「でまあ、私が興味があるのは残念ながらそんなことじゃない。――見せろ」
 バーバラの声にラ=シークが頷いて、リモコンを叩く。それから何度か押すと、ディスプレイに映像が映し出された。
「おかあさん……!」
 若い女性の声と共に、誰かの視界から撮られた映像が流れ出した。おそらく、この女性が視界の主なのだろう。
(……?)
 だが、アナスタシアはそれに首をかしげる。
 映っている景色には、まったく見覚えがないからだ。こんなものが、自分のメインメモリのどこに眠っていたのだろう……。
 映像に映し出された場所は、まるで少女の部屋のようだった。床は木材のフローリングで、狭い部屋の中心にテーブルがあり、角にはベッドがひとつ。ピンク色のシーツにピンク色の椅子が部屋を彩っている。その他の様々な家具も全てピンク色で統一され、机の上に放り出された古く汚れた日記帳もピンク色の表紙だった。
 ただ、不自然なのは壁にかかるピンクのレースのカーテンの向こうに、窓が無いこと。そして、視界の主はその部屋をレーザーフェンス越しに見ていたこと。
「!」
 そして、部屋の中心に残る、違和感。
 テーブルの向こうに横たわるのは、1人の女性。
 純白のワンピースに身を包んだ若いニューマン女性が、そこに倒れていた。腰まで届くような長い髪に白い肌。切長の瞳や整った顔立ちは美しく、そばかすがあるとはいえ充分に美人の部類に入ると思えた。
 だが、彼女の美しい笑顔は二度と見ることができないことは想像がついた。
 床を染める、大量の血液。彼女の顔は鼻・口・首が真っ赤に染まり、血を吐いたのだろうことは容易に想像できる。喉元に深く突き刺さるフォークが、全てを物語っていた。
 視界の主はレーザーフェンスを解除して、室内へと飛び込んでゆく。手に持っていた盆がちらりと映って、重力に導かれて落ち、がちゃん、と食器の割れる音が響いた。
 慌てて走り出したからか視線もいやに左右に揺れ、女性へと駆け寄る。途中でテーブルを激しく蹴りつけてしまい、大きな音を立ててテーブルがひっくり返り、上に載っていた古ぼけた日記帳を向こうへとふっ飛ばしてしまった。
 視線の主はそんなものは気にせず、女性へと駆け寄って視線を落とす。それから腰を落として、女性の顔を近くに見据えた。
「ちょっと……」
 視線の主は独りごちて、そっと手を伸ばす。無駄だと分かっているだろうに、手際よく首の動脈に手を当て、それから心臓に手を当てた。まぶたを開いてペンライトを当て、瞳孔を覗き見る。
「ちょっとぉ……」
 視線の主はもう一度呟いて、いたたまれなくなったのか、視線を背ける。そこへ日記帳が目に入り、現実逃避かのようにそれに手を伸ばした。
 日記はこの時代には珍しく、紙でできており筆記具で書き込むものだった。視線の主の手が厚い表紙をめくる。中表紙には無邪気で勢いのある文字で、"フローラル"と書かれていた。
「なんで……? もう少し……もう少しだったのに……」
 女性は呟きながら、ぱらぱらと日記をめくる。そこに書かれたのは名前と同じ無邪気な文字で、いろいろなことが書かれている。
『ビーストなんてこの世からいなくなればいいのになあ』
 元気な文字とは裏腹に、恐ろしい単語が飛び出す。視線の主の日記をめくればめくるほど、内容は恐ろしいものばかりとなってゆく。吐き気をもよおすほどに。
『今日も私の中で奴が蠢いている。私のお腹を中から蹴り上げる……』
『あいつのせいで私の人生は全て狂ってしまった。誰か助けて助けて助けて助け』
『憎い……全てが憎くくくううううううううい。全て壊れてしまえばいいのにににににいいい』
『本当に  じゃ しん  がいる のなら …… 全て ほろぼしししし しし ししし   ししし だー  ふ ぁ  す さま』

 ページが進むほど、その内容は狂気を孕んでゆく――。

 そこで不意に、ぷつん、と映像が途絶えた。
 全員がはっとなって振り向くと、バーバラがラ=シークの手からリモコンを取り、ディスプレイへと向けていた。
「……なるほど、まだちゃんと残っていたか。それだけ確認できれば、今日は充分だ」
 その言葉の意味が判らず、アナスタシアはそれをぽかんと見つめている。ふとバーバラと目が合って、そのままつかつかと歩み寄ると、右手を振り上げて拳がアナスタシアの頬を殴りつけた。ごっ、と鈍い音がして、銀の髪が衝撃に揺れる。
「っ!」
「……なんだいその目は」
 突然のことに驚いて、アナスタシアは不思議そうな眼でバーバラを見上げる。バーバラはちっ、と大きく舌打ちをしてから、言葉を続けた。
「気に食わないんだよ、その目が。空気を読め、今お前は命乞いをする立場にいるんだろう?」
「……」
 何故いきなり殴られたかも、こんなことを言い出したのかも分からない。だからアナスタシアはただそれを見ていた。
「今すぐその脳味噌を叩き潰してやろうか? それともテーブルセットにでも改造して、毎日その背中でアフタヌーンティーでも楽しんでやろうか。フォトンジェネレータを外してやるのもいいが、苦しまず死なせるのはつまらんな……」

 ……何が言いたいのだろう……。

 アナスタシアは何故彼女がこんなにいきり立っているのか、不思議に思いながらも何も言わないことにした。どうせ何かを言ったところで、期待する答えなど返って来ない。
「……まあいい、どうせお前たちはもうすぐ死ぬのだ。今日は楽しいお祭りが起こる。期待してな」
 バーバラはにやにやと笑いながら続ける。その言葉の意味を理解できなかったので、アナスタシアは何も答えなかった。
「ねえねえバーバラ様、そろそろおねえさまと遊んでもいい? 私、さっきからすっごい興奮しちゃってて♪」
 その代わりに、プルミエールが空気を読まずに口を開いた。
「……好きだね、お前も。好きにしな」
 バーバラは席を立って、やれやれと肩をひねる。それからラ=シークに向かって頷くと、彼もまた同じように頷いた。
「まあ、またゆっくりと話そうじゃないか。全ては50年前から始まっていた……それを忘れるな。……ラ=シーク、そいつのメインメモリのコピーをとっておけ」
「もう始めていますよ。数時間で全てコピーが取れるでしょう」
 吐き捨てるように言って、バーバラはラ=シークを連れて部屋を出て行く。
(……50年前? どういうこと……?)
「あぁん、おねえさまぁ、ルミと遊んでぇ」
 プルミエールがとろんとした眼つきで頬を紅潮させながら、アナスタシアの頭に抱きついてくる。いつの間にか胸をはだけさせており、人口皮膚の大きな胸が顔を覆って危うく呼吸が停止する所だった。
「くっ……、やめなさい。わたくしはそのような児戯に興味がありません」
「うふふ、おねえさま……そういう機能が無いのね? キャストだってキモチイイのよ……?」
 言ってプルミエールは両手でアナスタシアの顔を挟み込み、優しく、そして強引に上を向かせる。子供にそうしてやるように顔に自分の胸をぐい、と押し付けた。
 それからアナスタシアの目の前に顔を近づけ、微笑みながらわずかに首を傾けた。一呼吸置いてから、アナスタシアの唇に自分のそれを当てる。
「! ……んむっ……!」
 強引に舌を差し込まれ、アナスタシアは眉をひそめながら呻く。逃げ出したいが、顔を手で挟みこまれていて動かすことができない。
「……んっ、んちゅ……っ」
 プルミエールの舌が、まるでアナスタシアを食らい尽くそうとしているかのように中で暴れまわる。ぬるりとねとつく感触に、アナスタシアは眉根を寄せた。

 ……気持ち悪い。

 アナスタシアは素直にそう思っていた。
 ヒューマンたちの間で行われる愛情表現を知らないわけではないが、少なくともこの相手に愛情など持ってはいない。口内に異物が入ってきたという以上の意味は見出せなかった。
「ぷはっ……」
 たっぷり数分経って、やっとプルミエールはその顔を離した。口はだらしなく唾液にまみれ、唇は僅かな光を反射しててらてらと光っている。
「くっ……はぁ……」
 咳き込みそうな喉をゆっくりと押さえつけながら、アナスタシアは声と共に息を吐く。まるで長距離の水泳の後、酸素が足りなくなっているかのように。
「……おねえさま、カワイイ♪ キスの時は鼻で呼吸するものよ、覚えておいてね♪」
「――!」
 アナスタシアはその言葉に、かあっ、と火がついたように顔が赤くなってしまう。別に恥ずかしがることでもないはずなのだが、この状況でそう言われるのはイニシアチブを取られているということを意味している。
「うふっ……おねえさま、極楽へいかせてあげるわ……!」PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe57 守護する者よ
 ふわさっ、と布がこすれる音がして、プルミエールの給士服が足元に落ちた。人工のものとはいえ、人間と同じ素肌は白く透き通っており、その柔らかさを見せつける。
 派手なレースのついた下着をずり下ろしながら、彼女はじわじわとアナスタシアににじり寄る――。
「……極楽? わたくしには、地獄にしか思えませんが……?」
 あくまで前を見据えたままで、アナスタシアは小さく呟いた。

<< universe56

注意事項

※この物語は株式会社セガが提供するオンラインゲーム「ファンタシースターユニバース」を題材としたフィクション(二次創作物)です。世界観、固有名詞、ゲーム画面を使用した画像など、ゲーム内容の著作権は株式会社セガにあります。
※小説作品としての著作権は勇魚にあります。
※登場する団体名・地名・人物などは、実在する名称などとは一切関係ありません。
※作中の表現や描写、ならびに使用している画像などは、ゲーム内で再現できるものとは限りません。
※この作品は、「戦い」「人間ドラマ」をテーマの一部としているため、暴力・性的な表現を含む場合があります。予めご了承下さい。

本サイトは全ての利用者に対して「エンターテインメイト小説」として娯楽を提供するものであり、閲覧・投稿についての保障・責任は一切行いません。
また、上記注意事項を越えたご利用によって生じた損害に関して、当サイトは一切責任を負いません。予めご了承下さい。

拍手

作品へのコメント、感想や質問などはこちらからお願いします。
(無記入でも押せますが、何か書いてくれるとすごく嬉しいです)