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PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる時の半世紀の終りに〜 universe20 切ない夢と、再会と

 ……ああ、またこの夢だ。
 ランディはあきれてため息をつきながら、辺りを見渡した。暗い、暗黒の世界。欲望と、混沌が限りなく渦巻く景色。人は生きるために奪い、悪を許容してゆく。
 ここはモトゥブの中でも下層に位置する、通称"ゴミ捨て場"。単純に高い階層からゴミを落とすためだけに存在している層だが、同時に人もわずかに住んでいた。
 そう、様々な理由で一般社会に受け入れられない、ホームレスや犯罪者たち。ここは"スラム"であり、一般社会では存在を認知されていない者たちがここに住んでいた。
 ここで頼りになるのは己の能力と、降ってくるゴミの"当たり"を見つける運。新鮮な食べ物が降ってこようものなら、それが理由で暴力沙汰が起きる。そんな事は日常茶飯事だった。
 だが、今日は違っていた。
 上層から注がれたゴミ山の周りに群がる人影。
 すでに動く事のないホームレスたちが、大量に転がっていた。圧倒的な力でめちゃくちゃに潰された者、鋭利な刃物でばらばらに切断された者、不可思議な力でゲル状となった者……様々だった。
 それを見下ろす、ゴミ山の上に立つ大きな影。大きな体と腕を持つ、混沌の化身。その鉤爪は全てを引き裂き、その怒れる拳は全てを打ち砕くだろう。邪神か、はたまた破壊神か。
 同時に、希望がそこにあった。
 対峙する一人の少女は小柄で、長い髪をたくわえていた。鈍く赤い光を放つ、一本の金属剣。武器らしいものはそれしか持っていなかったが、彼女はその邪神と戦っている。
 だが、決して優勢とは言えない。お互いの実力が均衡しており、一瞬の迷いが死を招く状況だった。PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe20 切ない夢と、再会と
 ランディは彼女を応援したいが声は届かない。助けたいが体も動かない。
 少女が一瞬、振り向いた。ランディと目が合う。
 彼女は大きな瞳に通った鼻筋のまごうことなき美少女だった。彼女は何かを言いたそうな目でランディを見つめる。
 そこへ襲いかかる、破壊神の一撃。
 視界に靄がかかり、景色が闇に飲み込まれてゆく――。

「……ディ、ランディ!」
 遠くから呼ばれる声がして、わずかに感覚が戻りだす。全身に鈍い痛みが走り、ゆっくりと五感が戻り始めるのを実感する。
 瞼を開きたいのだが、重くて開くのに一苦労する。
 面倒なので、これは後回しだ。
「うう……」
 僅かにうめいて、そのままでいたがる体を無理やりずらしてみる。背中が堅いベッドで擦れ、ひりひりと痛みが伝わってくる。
「ランディ! 大丈夫!?」
 この甲高く響く声は、オルハだ。何やら慌てた口調でまくしたてている。
「大丈夫に……決まって……んだろうが」
 胃酸と血でむせかえる口を開いて、声を絞り出す。あまりの労力に、これだけの事で半日分は働いた気分にさえなった。
「でも、でも……っ」
「……?」
 ランディには、オルハがいやに慌てている理由がよく分からなかった。
「なんでそんなに泣いてるんだよっ!」
 ……泣いて?
 ……誰が?
 ……俺?
「ああ……夢だ。夢のせいだ」
 ここでやっとランディは、重い瞼を開くのに成功した。
 薬の匂いがわずかに漂う病室。6つの決して豪勢とは言えないベッドが並べられ、部屋は白い色調で統一されている。
「……夢?」
「ああ、昔からよく見るんだ……妙にリアルな……」
 右腕をなんとか動かして、頬を伝って耳の方まで流れていた涙をごしごしと拭った。
「……この夢を見た後は、決まって切ない感情に心を支配されてしまうんだ」
 上体をゆっくりと起こすと、全身に走る痛みをひしひしと感じながらランディは答えた。
 体を見下ろすと、手当はすでに済んだようで、上半身は服ではなく包帯に包まれている。
「……ばかっ、メディカルセンターに着いてすぐ意識を失ったから、ボクてっきり死んじゃったかと思って……!」
 ……そうか、ヴァルキリーを抱えてなんとかシティに辿り着き、オウトク支部のメディカルセンターに駆け込んだんだった……。
 メディカルセンターとはガーディアンズの医療班が常駐する、医療施設の事である。ガーディアンたちが任務で怪我をした場合の治療だけでなく、任務によっては同行する場合もあった。
「……大丈夫だ、まだ死ねねぇ」
 ゆっくりとオルハの方を振り向きながら言って、ランディは少し驚いた。
 オルハも泣いていたからだ。
「ランディが死んじゃったら、ボクはどうしたらいいんだよっ! ヴァルだってあんな状態なのに……!」
 しゃくりあげる喉を抑えながら、時々裏返る声でオルハは言う。
「! そうだ、ヴァルは!?」
 その言葉にはっとなって、ランディは傷ついた体を顧みずベッドから飛び降りた。部屋のベッドにはヴァルキリーの姿は見当たらない。
「あっち……」
 オルハはおずおずと指さした。入り口の側を指しているのに不思議に思いながら、部屋を飛び出す。
 廊下は奥まで続いており、突き当たりには両開きのドアがあって、その上に赤い文字で嫌な単語が書かれていた。
「"集中治療室"……!」
 言いながらランディは走り出していた。オルハが声をあげるのを気にせず、ドアに近づく。
「ヴァル! ヴァル!」
 ランディはドアにしがみつくように両手をついて叫ぶ。後から来たオルハがその腰を両手で掴んだ。
「ランディ! だめだよ、いま治療中なんだよ!」
「ヴァル! 大丈夫なのか!」
 しがみつくオルハの小さな体を気にせず、ランディはドアを殴りつける。
 この事態に、周りも気づき始めた。患者や看護師たちが何事かと顔を出し、警備員も姿を表し始める。
「ランディ、やめなよ! センターに迷惑だよ!」
「ヴァルは大丈夫なのか! 生きてるんだろうな!」
 その状況を理解していないように、思いつめた表情でランディは叫んでいた。
「くそ……っ、これ以上、死なせてたまるもんか! 誰も死ぬな!」
「もちろん、死なせるつもりはないから安心して?」PSU小説・ファンタシースターユニバース 〜還らざる半世紀の終りに〜 universe20 切ない夢と、再会と
 後ろからの声に気づき、二人は振り向く。そこには一人の女性が立っていた。肩に触れるか触れないかの濃紺の髪に、やや幼めの顔立ちで丸メガネをかけている。
「おい、あんた、医療班のもんか! ヴァルは、ヴァルは大丈夫なんだろうな!」
「ちょっと君、お〜ち〜つ〜い〜て〜」
 彼女の肩を掴んで揺らすランディに、彼女の頭が振り子のようにぐらぐら揺れる。
 それを見てオルハが不思議そうな顔をしてから、彼女を指さして叫んだ。
「エマ!?」
「あれ? オルハちゃん、なんでここに?」
 彼女もまた、不思議そうな顔で答える。
「医療班にいるとは聞いてたけど、ニューデイズにいたんだ」
「うん、最近こっちに配属になって。……あらあら、そんなに泣いてどうしちゃったの?」
 エマは笑顔でそっとオルハの顔を両手で包み、親指でそっと涙を拭ってやる。
「……どういう事だ?」
 予想外の状況にあっけにとられたランディが、おずおずと聞いてみる。
「えっと、ボクがガーディアンズに入るきっかけになった人」
「そうそう。二年前、オルハちゃんがうちらのキャンプに襲撃してきてね。返り討ちにしてあげたの」
「うん。医療班っぽかったから戦闘力はあまりないと思ってたんだけどね」
 エマもオルハも笑顔でとんでもないことをさらりと言う。それから顔を見合わせて、二人はケラケラと笑った。
「……やっぱり、私の見込んだ通りオルハはいいガーディアンになったわね?」
「そうかな、ボクはまだまだだよ」
 この状況でどうすればいいか分からず、ランディは首をかしげた。さっきまでの熱気はどこへやら、すっかり気をそがれてしまっている。
「……この人が、前に言ってた"裏社会から足を洗わせてくれた人"なのか?」
「うん、そう。ボクの師匠」
 師弟関係っぽくは見えないが、ランディも面倒なので何も言わない事にした。
「腕は確かなんだな? ……じゃあ、ヴァルも助かるよな?」
「そうね……まだ危険な状況なのに変わりは無いけど」
 エマの顔つきが変わる。
「爪を差し込まれた際に肋骨を三本折られて、爪が心臓に届いちゃってる。しかも、折れた肋骨が内蔵を傷つけちゃってるの」
「……」
 ランディが視線を落として押し黙った。
 ……彼女を抱えて走ってきたのは、自分だ。
「トリメイトのお陰で出血がまだ少なかったのが不幸中の幸いね。……そうだ、君たち、血液型は?」
「? ボクはO型だけど」
「俺はA型だが」
「OK、じゃあ二人の血をちょうだい」
 ためらいなく言うエマに、ランディは返答に困る。それを察したかのように、オルハが口を開く。
「でも、ランディは見ての通り重傷で……」
「ここ最近のSEED騒動のせいで輸血用血液が足りてないのよね……何より」
 エマはオルハの言葉を遮りながら少しうつむいて、しっかりとした視線を二人に向けた。
「あなたたちの血液は、彼女の体の中で生きるの。その意味が分かる?」
 強い視線で見つめながら、エマはためらわずに言い放つ。さすがのランディも気押されたのか、頭を掻いて答えた。
「……弱気なことは言ってられねえな。協力させてくれ」
「うん、ボクもガンガン抜いちゃって。カラッカラになるまで」
 二人の顔を見て、エマはにっこりと微笑む。
「OK、じゃあついてきなさい」
 エマが集中治療室のドアの脇にあるコンソールを叩く。どうやら網膜認証型のキーらしい、彼女がコンソールを覗きこむとドアがゆっくりと開いていった。
 中は10メートル四方ほどの大きな部屋で、周りには大小様々な機械が並んでいる。そこからたくさんのコード類が伸びており、真ん中のカプセルへとつながっている。カプセルはガラスを張られた天板から、中が見えるようになっていた。
「ヴァル……!」
 ヴァルキリーが中で眠っていた。鼻や口、腕などに全身にいろいろな管が取り付けられている。彼女は全裸だったが、胸部は包帯で巻かれていた。その痛々しい姿に、二人は絶句する。
「さ、君たちはその辺に座って。時間あまり無いから、キリキリ動いて」
「分かった」
 そこにあった椅子をひっ掴んで、二人は腰を降ろす。
「はい、腕出して」
 エマは手慣れた手つきで二人の消毒を済ませると、注射針を刺して手際良く血を抜いてゆく。
「オルハちゃんは200でいいや。君はビーストだし、400ぐらいいけるよね」
「ああ」
 ランディも重傷を負っているというのに、エマは容赦無く言う。
「これで……助かるよね」
 呟くようにオルハが言った。
「24時間体制で看病してるから、大丈夫。後は彼女の体力しだいね」
 採血した血液を試験管に移し、キャップをはめながらエマは言った。
「大丈夫よ、そのカプセルの中は一種のビオトープになってて、ニューマンの自然治癒力が高まるようになってるから」
 なるほど、と二人はカプセルを見つめる。
「これで良し、と」
 試験管を機械にセットし終わって、やっと彼女は向き直る。
「今のところ、経過は順調だけど、油断はできない。でも、必ず助けるから、安心して……あら?」
 エマがランディを見て、不意に驚いた表情を見せる。
「君も大怪我してるじゃない。採血なんかして大丈夫?」
「今頃!?」
 エマの声にオルハが思わずツッコんだ。
 それにランディは、苦笑するしかなかった。

「ランディ、本当に大丈夫なの?」
 オルハが心配そうにランディに聞いた。
「大丈夫、問題無い」
「……」
 ランディは気高い視線で遠くを見つめてはいるが、明らかに顔色が悪いし肩で息をしている。
 オルハはどう答えるべきか迷ったが、あえて何も言わない事にした。彼の意地っ張りは筋金入りなのはよく分かっている。
 二人は今、ガーディアンコロニーのガーディアンズ本部、そのミーティングルームにいた。すでに夜も遅いが、今回の事件を重く見たガーディアンズは、関係者に緊急召集をかけたのだった。
「……また何もできないのか……俺は」
 ランディが椅子に腰かけたまま上体を丸めて両手を合わせて握りながら、絞り出すように呟いた。テーブルに座って足をぶらぶらさせていたオルハは、何も答えず視線を落とす。
 その時、ドアが開く音がして、二人の人影が姿を表す。アナスタシアとファビアだった。
「あら、お疲れ様です」
「こんばんは、二人とも。……ランディ、もう動いて大丈夫なんですか?」
「ああ、お陰さまで。あの時あんたに出会ってなかったと思うと、ぞっとするよ」
 現場で傷を直接見たファビアは、ふと疑問に思う。
 ……皮膚組織だけでなく筋肉組織レベルまで損傷を受けているはずだ。あれからわずか数時間でここまで回復できるのは、ビーストの体力の成せる技なのだろうか?
「ははは、それは良かった。……ところで、お二人とは初めてですよね? 指揮官のアナスタシアです」
 紹介されて、アナスタシアは軽く会釈する。
「はじめまして、ランディ、オルハ。話はファビアから聞いております。よろしくお願いいたしますわ」
 言って彼女は右手を差し出した。
「ボク、オルハ=ゴーヴァ。よろしくね」
「俺は、ランディ。"ただの"ランディだ」
 ランディは彼女の手を握り返して、不思議な感覚にとらわれた。あまりにも小さなその手に、懐かしいような感情を覚える。
 はっと顔を上げて、彼女の瞳を覗きこむ。不思議そうな表情で、彼女もランディを見つめ返していた。
「……どこかでお会いした事がありましたかしら?」
 意外にも、言葉にしたのはアナスタシアの方からだった。
「……いや、初対面だが」
「そうですわよね。失礼」
「……?」
 ランディが困惑していると、ドアが開いて人影が入ってくる。
「お、先生。遅くまでお疲れ様」
「本当に。パノンの手でも借りたい忙しさだわ」
 パノンとは、SEEDフォームという宇宙から飛来した謎の生命体の事で、小動物的な可愛さを持つ小さなモンスターだ。そんな者の手を借りたいと言うほど、疲れているのは明らかで顔色が悪く、肌の状態も良くなかった。
「ランディこそ、ケガは大丈夫?」
「まあな。ヴァルに比べればマシだよ」
「嘘おっしゃい。あなたも絶対安静と聞いてるわよ」
 アルファは腕を組んで、優しい口調でやんわりと詰問する。
「こういう状態なんだ、俺だけ寝てるわけにはいかない。それは分かってくれ」
「……分かってるわ。でも、何かあったらすぐに言ってね?」
「ああ。すまん」
 アルファは子供のように意地を張るランディを見て、ふっと優しく微笑む。
「さて、そろそろ本題に入りましょうか」
 言いながら、椅子を引き出して座った。
「とりあえず、話をまとめるわね。今回の事件は、オウトク山近辺で変死体が発見され、A・フォトンが検出されたということから始まっているわ。同じ頃に、アナスタシアはモトゥブでローグスの調査、及び交戦を行い、バーバラという元博士、ならびにコナンドラム構成員と思われるジャッキーと遭遇。その後、死体事件の調査に向かったランディたちがジャッキーと交戦した事から、事件にはコナンドラムが関わっていると推測できます」
「……武器だけでなく、テクニックのフォトンまで無効化されたのには参りましたわ」
 アナスタシアがうつむいたまま言った。屈辱に下唇を強く噛む。
「あの犬野郎、次に会ったらただじゃおかねぇ」
 ランディも敵意剥き出しで続ける。
「気になるのは、『模擬戦』だの『素体』だの言ってた事だな」
「コナンドラムが絡んでいる、という時点でろくでもない実験をしているのは容易に推測できるわね」
 アルファがため息をつきながら続けた。
「そして、ダーククロウとその団長・イオリだけど、オウトク山近辺に拠点を持つ組織に所属しているという情報から、コナンドラムや今回の事件につながりがあると思われます。また、オルハとイオリが交戦したという情報を24時間以内に入手していたC4も、何らかの繋がりがあると推測しています」
「己を鍛える事に腐心しているのはいいのですが、そのために人を巻き込むのはよくありませんね」
「だよね。でもC4は、結局何がしたかったんだろう……?」
 ファビアとオルハも感想を述べる。
「まとめるとこんな感じだわ。詳しい作戦行動は明日以降になると思うけど、今のうちに情報を共有しておきましょう」
 アルファは持っていた紙束をばさっ、とテーブルに軽く投げ捨て、ため息に近い息を吐いた。
「で、これからどう動く予定なんだ?」
「ランディはアナスタシアのチームに入って。モトゥブで彼らの足跡が追えるかもしれないの。詳しくはアナスタシア、説明してあげて」
 アルファが促すと、アナスタシアが頷いた。
「一昨日にわたくしとファビアがモトゥブの拠点の探索をしましたわ。その後情報を集めた所、ほぼ同時刻にヴィオ・トンガに向かってフライヤーが飛び立ったのを、見たガーディアンがいたのです」
 ヴィオ・トンガとはモトゥブの北方に広がる氷に包まれた土地だ。その気候から、人もまず住んでいないしそこに向かう者もそういない。
 その任務の過酷さを思ってか、アナスタシアはゆっくりと息を吐いた。
「その目撃者にも明日は同行してもらう予定です」
「了解。ひと暴れしてやるか」
 ランディは嬉しそうに腕を鳴らして言った。
「また傷開いちゃっても、ボク知らないよ〜」
「ま、なんとかなるさ」
 苦笑するオルハに、ランディは笑って答えた。
「それで、私たちは?」
 ファビアが聞いた。
「ファビアは、オルハを連れてオウトク山近辺にあるという拠点捜索を続けて。派手な戦闘を行っていたり、イオリやC4が近辺にいるぐらいだもの。近くにあるのは、重要な拠点である可能性は高いわ」
「分かりました」
「ねぇ、こっちは二人だけ? イチコは?」
 ふと疑問に思ったのか、オルハが聞く。
「そうよ。イチコは、元々あなたたちにお願いしていたカマイタチ事件の任務を引き継いでもらうわ。今はこちらが優先事項だから」
「はーい」
 ゆっくりとアルファが全員の顔を見渡して、一呼吸置いた。
「予想外にでけぇ話になっちまったな」
「ごめんね、ランディ。大ケガしてるのに」
「いやかまわねぇよ。やり甲斐があるってもんだ」
 気遣うアルファの声に、ランディは笑顔で言った。
「えい」
 こっそりと後ろから近づいて、オルハがランディの背中を包帯の上から、ばしんと叩いた。
「いってえええぇぇぇ!」
「何えらそーな事言ってんの。無理しすぎじゃない?」
「うるせぇ」
 口をとがらせて、ランディは一言だけ反論した。
 それを見て、全員が笑っていた……。

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